校長室より

    アテネ五輪で感じたこと
   校長 八木 雅之

 今年の夏休みの話題はと言えば,なんと言ってもアテネ五輪の日本人選手の大活躍です。例年にない酷暑の中,心も体もヒートアップの毎日でした。保護者の皆様も寝不足ではなかったかと思います。ヤワラちゃんに始まった柔道の金メダルラッシュを皮切りに,水泳の北島選手,マラソンの野口選手など予想通りの,いわば有言実行の活躍ぶりと体操男子団体や自由形の柴田選手など,満を持して戦い勝ち取った金メダリストもおりました。私たちの多くの感動を与えてくれたことを心から感謝したいと思います。
 ところで,彼らはなぜ金メダリストになれたのでしょうか。勿論,いろいろな条件があることは承知していますが,私が感じたのは彼らには一様に「夢」と「強い意志」があったように思います。小学校の卒業作文に「将来はオリンピックに出たい!」と書いた柴田選手に代表されるように「夢」に向かってひたすら……。私たちの知らないところでひたすら……。アテネの勝利の女神はそんな姿を認めて下さったのでしょう。今,子どもたちに一番持ってほしい「夢」の配達人に大人がならなければならないと思った夏休みでありました。