旭市立古城小学校  
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テーマ学習・課外活動:本校の研究

1.研究主題

主体的に考え表現する児童の育成 
  〜算数科における言語活動の充実を通して〜


2.主題設定の理由

◯今日的な課題から

文部科学省は小学校学習指導要領解説において,21世紀は「知識基盤社会」の時代であり,「確かな学力,豊かな心,健やかな体の調和を重視する『生きる力』をはぐくむことが重要であることを示している。そして,OECD(経済協力開発機構)のPISA調査など各種の調査からは,日本の子どもたちには,「思考力・判断力・表現力等を問う読解力や記述式問題,知識・技能を活用する問題」に課題が見られるとしている。千葉県でも「『生きる力』の育成」が学校教育指導の指針に掲げられている。その柱の一つである『確かな学力』を身につけることがまさに学校が目指すところである。また,「『思考し,表現する力』を高める実践プログラム」では,『確かな学力』とは知識力・理解力・思考力・判断力・表現力の5つの力の総体と考え,「知識力・理解力」と「思考力・判断力・表現力」の2つの車輪がバランスよく回ることで,学習意欲が生まれて主体的な学習活動につながり,学力の向上が図れるとしている。
これらを受けて本校では,主体的な学習活動のもと,一人一人が確かな学力を身につけるために,各教科の基礎的・基本的な知識・技能の定着に努めるとともに,算数科において継続指導の必要性が見られる「数学的考え方」を育てる学習活動のあり方を追究することによって,学力の向上を図りたいと考える。



◯小学校学習指導要領解説から

算数科の目標は,次のように示されている。
考える能力と表現する能力は互いに補完しあう関係にあるといえる。考えを表現する過程で,自分のよい点や誤りに気付くことがあるし,自分の考えを表現することで,筋道を立てて考えたい,よりよい考えに気づいたりできるようになる。授業の中では,様々な考えを出し合い,お互いが学び合っていくことができるようになる。
このことから,「筋道を立てて考える力」と「その考えを書き表す手段としての表現する力」「伝え合うための表現する力」を含めて「数学的考え方」と捉えることができる。思考力・判断力・表現力を育成するためには,算数科の特質を生かした児童の言語能力の育成が重要になるといえる。
そして,言語活動の充実についても,「見通しをもち根拠を明らかにし筋道を立てて考える学習活動」「言葉や数,式,図,表,グラフなどの相互の関連を理解するとともに,それらを適切に用いて,問題を解決したり,自分の考えをわかりやすく説明したり,互いに自分の考えを表現し合ったりする学習活動」の充実について述べている。
これらのことから,本校では学習活動において,言語活動の充実を通して表現力を高め,主体的に考え表現する児童を育てることを目標とした。

◯学校教育目標の具現化から

本校の教育目標は『豊かな心を持ち 自ら学び たくましく生きる子』である。これを受けて「自ら学ぶ子」「心豊かな子」「たくましい子」の3つを掲げ,知・徳・体の調和のとれた,新しい時代に主体的に対応できる心豊かなたくましい児童の育成を目指している。知育の柱「自ら学ぶ子」とは,主体的に学び,思考し表現する姿であり,すべての児童が生き生きと学習する姿を示したものである。言語活動を充実させることは,自分の考えを論理的に表現したり説明したりする力の育成につながる。これは「自ら学ぶ子」の育成の基盤となるものであり,学校教育目標の具現化を図るものであると考える。



◯児童の実態から

本校の児童は,明るくのびのびとしていて,とても元気である。学習意欲は高く,指示された学習課題に対してまじめに取り組むことができる傾向にある。反面,自分の考えを論理的に表現したり,わかりやすく説明したりすることを苦手とする児童が多い。ノートに考えを発表原稿のように書くとわかりやすく話せるが,要点のみの記述からは困難な児童が多く見られる。また, 昨年度末の県標準学力検査の結果を見ると,本研究を始めた3年前と比べかなりの向上が見られた。県平均と比べて特に落ちていた「数学的思考」の正答率も全体的に数値が上がる結果となった。引き続き「数学的考え方」を育成していくためには,自分の考えを論理的に表現する力,わかりやすく説明する言語力を伸ばしていく必要があると考える。また,「数学的思考」のみならず「知識・理解」や「技能」面でも,一昨年度に比べ, 正答率が上がる結果が得られた。しかし, 1単位時間内に学習内容を習得できる児童は多くはなく,復習の時間を多く要する現状である。基礎・基本的な内容が既習事項として定着し,さらなる学習意欲を生んで,より主体的な学習につながるよう導いていく必要がある。そこで本校では,今年度も引き続き児童の主体性を大切にしながら確かな学力を身につけさせるために,算数科における言語活動を充実させ,思考し表現する児童を育成する学習活動のあり方を追究することとした。本研究での主体的に学ぶ姿とは,既習事項との違いを見出し,既習事項を活用して意欲的に解決方法を追究する姿と捉える。引き続き,ノート指導に焦点を当てながら,さらに考えを深め合う段階の言語活動の充実を図ることを目指していく。


3.研究仮説

【仮説1】
 問題把握の場面で,児童の興味・関心が高まるような素材提示や発問を工夫すれば,  主体的に取り組む意欲をもち,既習事項と関連づけて解決しようとする態度が身につ  いていくであろう。
【仮説2】 
 自力解決や比較検討の場面で,解決や説明の方法を自己選択できるようにしたり,  意見交流の目的や活動方法を工夫したりすれば,自分の考えをわかりやすくまとめ表  現する力が身についていくであろう。


4.研究の内容

(1)児童の実態の分析と把握
(2)研究主題に関する基礎理論の研究
(3)講師を招聘しての授業実践研究







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